開催日:2023年1月28日 14:00〜15:00
- テーマ:2022年度 学習困難児研究会の振り返り
- 学習困難児の困りごと、現状と分析
学習困難児との関わり方や話の聞き方
会場:相模女子大学 茜館 催事場
共催:相模女子大学中学部・高等部
後援:相模原市教育委員会
前回に引き続き、2023年1 月 28 日(土)相模女子大学にて、第 9 回学習困難児研究会を実施する事ができました。
今回のテーマは「2022年度学習困難児研究会の振り返り」でした。
2022年度5月から学習困難児研究会を全8回(今回の振り返りを合わせれば全9回)を行う中で、自分の考え方も変化しました。
今までは自分の勉強不足もあり、「枠から外れてしまう子」という意識がありました。
しかし、勉強していく中でそういうことではなく、「一人ひとり個性を持っている」と考えられるようになりました。
それぞれ、得意なことや苦手なことを持っておりそれを活かしてあげられる周りの協力が必要だと思います。
このことは決して簡単なことではありません。
しかし、難しく考えることでもありません。
「寄り添い、気がついてあげること」
そこを大切にしていければ、知らず知らずのうちに、困っている子に手を差し伸べられる様になるのではないでしょうか。
2023年度も学習困難児研究会の開催を予定しております。
日程が決まり次第、このHPでもお知らせいたします。
今後とも「特定非営利活動法人 すがもキッズ」をよろしくお願いいたします。
ご協力いただいた企業・学校(敬称略)
- 相模女子大学中学部・高等部
- 相模原市教育委員会
- 毎日新聞 神奈川新聞
- タウンニュース(南区版)
- 相模原市SDGs推進課
- 相模原市立学校
- (桜台小・若草小・若松小・谷口台小・双葉小・相模台中・相武台中)
- 相模原市内公民館(南区・中央区)
すがもキッズ 主任相談員 林 幹夫から第9回目を終えて
1月28日(土)の第9回も多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました。
今回、今年度全体も含めて振り返ると、あらためて「もっと自由に生きても良いのではないか」との思いを強くしました。
私たちはもやもやすると、「学習困難児は、このように勉強しなければならない」「保護者や教員、カウンセラーは、こんな支援をすべきだ」という思いにとらわれがちです。
もちろん子どもたちが生き生きと生活するためには、本人や周囲の人のあるべき姿を模索することは必要です。何が理想なのかを考え、そこに至る道を検討することは大事です。
しかし、答えは1つではありません。子ども一人ひとりによって理想や方法は異なりますし、同じ子でも時と場合によって変わってきます。
それならいっそ、「本人がやりたいことをやる」というのを主軸に置いても良いのではないでしょうか。
限りある人生、1秒でも長く「楽しい」と笑える瞬間を増やしていくのはどうでしょうか。
当然楽しいだけでは生きていけないので、「楽しむためにはどうすれば良いのか」も考える。
そこから必要なことが見えてきます。
私は相談の場で時々、オリジナルの早口言葉を紹介しています。
それは「やりたくないことのためのやりたくないことはやらなくても良いけど、やりたいことのためのやりたくないことはやらなければならない」というものです。
文字にするとややこしいですね(笑)。
中身はごく当たり前とのことですが、支援の視野が狭くなると、「べき」にとらわれて、「やりたくないことのためのやりたくないこと」を必死に検討してしまうことがあります。
それって本当に必要ですか? 何のためですか? 誰が望んでいるのですか?
私たちは欲張りなので、「支援」というと「どんどんやることを付け足していく」というイメージがあります。
しかしそのせいで本人や周囲の人を追いつめてしまうと本末転倒です。消耗しないこと。それも大事な視点です。
もっと好きなことに主軸を置いて、そこからできることを考えましょう。そんなことを思う今日この頃です。
神奈川県スクールカウンセラー
林 幹夫
(臨床心理士・公認心理師)
動画でご覧いただけます
オープニング
総括1
総括2
エンディング
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