会場:相模女子大学 茜館 催事場
共催:相模女子大学中学部・高等部
後援:相模原市教育委員会
前回に引き続き、天気にも恵まれ、8月27日(土)相模女子大学にて第4回学習困難児研究会を実施する事ができました。
テーマは「子どもたちは助けを求めている?」です。今回も多くの学校関係者にご参加いただきました。
発達障害やグレーゾーンの子供たちは決してその環境を良しとしているわけではありません。誰にどうやって助けを求めたら良いかわからないのです。そもそも助けを求められる子どもたちが多ければこのような勉強会は必要なくなっていくでしょう。なので大切なことは「周りの大人達が気がついてあげること」でしょう。周りの理解や知識のある人が困っていると思われる子どもたちに声をかけること。それがとても大切なことだと思います。
どのように声をかけたらいいのか迷う遠ころもあると思います。そんなときは学習困難児研究会の質疑応答で是非、ご質問ください。
また、すがもキッズ教育センターではご相談フォームも設けております。人前で発言しづらい場合はそこからご相談いただいて構いません。そこで相談していただいたことは、学習困難児研究会のテーマでも扱わせて頂く場合もございます。是非、ご相談ください。
8月27日(土)の第4回も多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました。
今回実施して、あらためて「試行錯誤の大切さ」を強く実感しました。なぜ、試行錯誤はしたほうが良いのでしょうか?
それは、試行錯誤すると、「物事は一直線には行かないんだ」ということを、身をもって経験できるからです。試行錯誤せず、「無駄をしたくない」と思う人は、ちょっとでも思い通りに行かないと、「めんどくさい」と言ってやめてしまいます。しかし、実は「良いこと」は大抵めんどくさいものです。
めんどくささや無駄を感じ、一直線に行かない経験をしても、「まあ、良いことは大抵そんなもんだよな」と思って続けると、上達したり実ったりします。相談を受けていて、予後が良いのは大抵試行錯誤した方々です。
子どもへの声かけや、援助要請能力を高めるための作戦も、焦らず根気強く、毎日一歩ずつ続けていくことが大事です。
第5回以降も、よろしくお願い申し上げます。
神奈川県スクールカウンセラー
林 幹夫
(臨床心理士・公認心理師)