会場:相模女子大学 茜館 催事場
共催:相模女子大学中学部・高等部
後援:相模原市教育委員会
前回に引き続き、天気にも恵まれ、7月30日(土)相模女子大学にて第3回学習困難児研究会を実施する事ができました。
テーマは「子供たちの頭の中を知ろう」です。今回も多くの学校関係者にご参加いただきました。
発達障害やグレーゾーンの子供たちはサボっているわけではなく、聴覚での処理や視覚での処理が苦手なため、スピードが追いつかず手につかないということが見られます。そのためにイヤーマフなどを利用し、自分が学習し易い環境を整えることが必要になります。ただ、未だにそれらを利用することに対して理解が少ないのも今の現状でもあります。正しい知識理解を周りの大人達が学んでいくことで、子供たちの特性・特徴を活かすことができる生活ができると考えています。
また、質疑応答の時間では、質問してくださる方が増えてきて、積極的に学ぼうとしてくれようとしていることが感じられました。自分ではない他の人の質問でも、似たような環境での質問などは、自分に置き換えて考えることは容易です。ですので、より多くの質問をお待ちしております。
7月30日(土)の第3回も多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました。
回を重ねるごとに、質問していただく方が増えています。その時に思うのは、質疑応答時でも研究会後でも、質問していただく方は、みなさん非常に感じが良いということです。第1回のプリントの渡し方でもお話ししましたが、「感じの良さ」は、子どもの学習環境において、非常に重要です。「学習困難児研究会」の講師がこんなことを言うと怒られてしまいますが、私は「学習」よりも「感じの良さ」のほうが大事だと思います。
乱暴に言うと、人間は2つのタイプに分かれます。1つは「感じの良さ」を大切にする人たちで、もう1つは、そんなことを気にしない人たちです。子どもたちには、ぜひ前者になってほしいです。そのためには、保護者の方、学校関係者の方、学習塾の方など、子どもの支援に関わるみなさんにも、前者でいてほしいのです。子どもたちのロールモデルになるために。今回の研究会でもお話ししましたが、「なぜ学習するのか?」の答えが「立派な社会人になるため」だとしたら、「感じの良さ」を身につけるのも立派な社会人です。実は私は、もともと感じ良くすることは苦手で、今でも意識的に「感じ良くしよう」と思っています。そのため、よくボロが出てしまいますが、なるべく感じの良い研究会にして、みなさんの学習効果を高め、みなさんが感じ良く子どもと接し、そして子どもが感じ良くなればいいなと思っています。
神奈川県スクールカウンセラー
林 幹夫
(臨床心理士・公認心理師)